フロントガラスの前下側にある樹脂製の黒いパネルが【カウルトップパネル】なんですが、経年劣化による色褪せが顕著な部分ですよね。
ここが色褪せてるだけで車がかなり古ぼけた印象になります。
画像は、2006年初年度登録のホンダ ステップワゴン(RG-2)でワイパーアームの劣化も激しく見た目がかなり悪いです。
今回はカウルトップパネルを外すためにワイパーアームも外す事になるので、ついでにワイパーアームも塗装して見た目の印象をガラッと改善させていきます。
使用した工具・用品
特に変わった工具・用品は使っていないので手持ちの工具で対応できる方が多いと思います。
【カウルトップパネルの塗装に使用した工具・用品】
・ソケットレンチ
・マイナスドライバー
・耐水ペーパー
・高耐久ラッカースプレー
・新聞紙
カウルトップパネルの外し方
難しい作業では無いですが屋外で作業する場合は天候に注意してください。
カウルトップパネルを外してしまうとエンジンルーム内に雨が入り放題だし、風が強いとスプレー塗装の際に塗料が風に流されて思いもよらぬ所に塗料が付着したり、塗装面へのゴミの付着などの原因となってしまいます。
ワイパーアームを外す
ワイパーアームの外し方は過去記事に詳しく紹介してますので、そちらでご確認ください。
ラバーシール・ウォッシャーチューブを外す
カウルトップパネルからラバーシールを外します。
ラバーシールの劣化が激しいようなら、防水効果が落ちている可能性もあるのでラバーシールの交換も一緒にしておきましょう。
少し分かりづらいですが、画像の赤丸部分がウォッシャーチューブなのでこれも外します。
ステップワゴン(RG-2)は運転席側に1つだけです。
左右の小さなパネルとカバー類を外す
ステップワゴン(RG-2)のカウルトップパネルはセンター部分の大きなパネルと左右の小さなパネル・カバーで成り立っていますので、まずは小さなパネルとカバーを外していきます。
下の画像の矢印部分にツメがあるのでマイナスドライバーで軽く煽ると比較的簡単に外すことが出来ます。
①と④の左右の小さなパネルは2本のツメでハマっているので外す時にツメを破損しないように慎重に且つ大胆に外しましょう。
クリップを外してカウルトップパネルを外す
赤丸部分の5つのクリップを外してカウルトップパネルを外します。
このクリップもマイナスドライバーで簡単に外せますが、破損しやすい部品でもあるので慎重に作業しましょう。
万が一破損した場合は、クリップだけでも購入できますのであらかじめ予備として買っておいてもいいかも知れませんね。
センター部分の大きなパネルの裏側にも6本のツメがあるので破損に注意しながらバキバキっと外しましょう。
ここまでの作業でカウルトップパネルが全て外れました。
とりあえず、ネジ類を紛失しないようにしっかりと保管しつつボンネットは一旦閉じておきましょう。
カウルトップパネルの塗装
全てのパーツを無事に取り外すことができたので、次は塗装に取り掛かりたいと思います。
が、その前にカウルトップパネルのウォッシャーチューブ・ウォッシャー液の噴出口を外して、洗浄・耐水ペーパー掛けで下地作りをします。
ウォッシャーチューブ・噴出口を外す
赤丸部分のウォッシャー液噴出口と裏側のウォッシャーチューブを外します。
噴出口はチューブを外して少し回して向きを変えることで外せます。
洗浄してペーパー掛け
カーシャンプーや食器用洗剤などで洗浄したら、耐水ペーパーで研磨します。
あまり神経質にならずに大雑把な感じで大丈夫だと思います。
カウルトップパネルはツルツルした素材ではないので、ペーパー掛けをしないで塗装している方も多く、脱脂がしっかりと出来ていれば塗装剥がれなどの心配は無いはずです。
私は念の為に#600でザクっとペーパー掛けした後に#1500で仕上げました。
ちなみに脱脂にはシリコンオフがオススメ。
高耐久ラッカースプレー(艶消し黒)で塗装する
下地作りが終わったら、周囲を養生して塗装します。
私は新聞紙を敷いて塗装しましたが新聞紙だとくっついたり、風にすぐあおられるのでダンボールのほうがいいですね。
この日は時折強めの風が吹いていたのでベニヤ板で壁も作っておきました。
薄塗りで数回に分けて濃くしていくようにして塗ると綺麗に塗れるので、時間をかけて丁寧に塗装しましょう。
今時のスプレー塗料は凄く優秀で、余程変な塗り方をしない限り上手に塗れますよ!
私が使ったのは【アサヒペン 高耐久ラッカースプレー 300ML ツヤ消し黒】ですが、1本でステップワゴンのカウルトップパネルとワイパーアームを塗ることが出来ました。
少し大げさですが、超速乾スプレーなので塗り終わった瞬間から乾いていく感じで凄く作業がしやすかったです。
カウルトップパネルを取り付ける
塗装面が乾いたらカウルトップパネルを元に戻していきます。
戻すときはウォッシャーチューブの繋ぎ忘れに注意してくださいね!
センター部分を取り付ける
6個のツメをしっかりと合わせてカウルトップパネルをはめ込んだら、クリップも忘れずに取り付けましょう。
※ウォッシャーチューブの繋ぎ忘れに注意
左右のパネルとカバー類を取り付ける
カウルトップパネルのセンター部分を取り付けたら、次に左右のパネルとカバー類を取り付けます。
ラバーシールを取り付ける
パネル・カバー類をしっかりと取り付けたら、最後にラバーシールを取り付けてカウルトップパネルの取り付けは完了です。
ラバーシールの劣化が著しい場合は新しいラバーシールに交換しましょう。
ワイパーアームを取り付けて完成
最後にワイパーアームを元に戻して作業終了です。
カウルトップパネルが黒々とするとキリっとしていいですね♪
スプレー塗装はちょっと敷居が高そうという方には【黒樹脂復活剤】も数多く販売されているので、そちらを試してみるのもいいかも知れません。
仕上がり・耐久性で言ったらスプレーに軍配は上がりますけど、手軽さで言ったら【黒樹脂復活剤】が断然簡単でしょうね!